アクアリウムのろ過で迷うのが、使い捨てフィルターと永久ろ過材の選択です。初心者にとっては、手間がかからない使い捨てフィルターに魅力を感じることでしょう。しかし、コストや環境の観点から考えると、永久ろ過材の方がおすすめです。ここでは、両者のメリットとデメリットを詳細に見ていきましょう。
【使い捨てフィルターのメリット】
最大のメリットは、購入後すぐに水槽にセットできるので手軽だという点です。スポンジ状のフィルターをカートリッジにセットしているタイプが一般的で、このカートリッジを水槽内のフィルター部に取り付けるだけで使用できます。簡単なので初心者でも安心です。
【使い捨てフィルターのデメリット】
デメリットは2つあります。1つ目は、フィルターの定期交換が必要という点です。通常1〜2週間ごとに新しいフィルターと交換する必要があり、そのたびにコストが掛かります。
2つ目のデメリットは、使用済みのフィルターを廃棄するため環境にやさしくないことです。プラスチックなどの資材が絶えず廃棄されることになり、エコ的でないのが難点です。
【永久ろ過材のメリット】
永久ろ過材の大きなメリットは、長期間繰り返し使用できるためランニングコストを抑えられる点です。スポンジやセラミックリングなどの永久ろ過材は、定期的に洗浄して効果を維持できます。
例えば100Lの水槽の場合、永久ろ過材の初期コストは5000円程度ですが、これを1年間使えば合計5000円で済みます。一方、使い捨てフィルターの場合は1個あたり500円の費用が毎週発生するため、年間で1万円以上のコストが掛かります。
【永久ろ過材のデメリット】
デメリットは、導入時にろ過材の選択や組み合わせなどの設定に手間がかかる点です。使い捨てフィルターはそのまま使えるので導入は簡単ですが、永久ろ過材は自分で組み立てる必要があります。
まとめ
これらのことから、手間をかけられるのであれば永久ろ過材を選択するのがおすすめです。ランニングコストを抑えられ、環境にも優しいエコな選択といえます。初期の手間を上手く克服すれば、理想的なろ過環境を手に入れられるのです。