投げ込み式フィルター解説【アクアリウム】【フィルター】

投げ込み式フィルターとは、本体を水槽の中に入れて使うフィルターのことです。

投げ込み式には2種類あります。

①フィルター単体では機能せず、エアーポンプを使ってフィルター内に水流を作るものと、②水中ポンプを使って水流を作るものです。

エアーポンプによって水を循環させる方法をエアリフト式と言います。

①と②にそれぞれメリットデメリットがあるので、詳しく解説していこうと思います!

● 投げ込み式フィルターのメリット

安い

基本的に価格が安く、エアリフト式の小さいものなら、フィルター単体で300円くらいで買えちゃうものもあります。

水中ポンプ式の物は1500円くらいから買えるので、こちらも財布に優しい感じになってます。

セットが簡単

購入したら初めに水道水で軽くすすいで、水槽に入れるだけです。簡単過ぎてこれで良いのかと不安になるくらい簡単です!

エアレーションも出来る

エアーポンプ式は同時にエアレーション効果があります。

エアレーションはブクブクと言われたりしますが、水中に酸素を溶け込ませる効果があり、魚やエビなどが酸欠になるのを防げます。

水中ポンプ式の場合は水流によって酸素供給が行われますが、エアーポンプ式と比べるとエアレーション効果は低くなり酸素供給量は少なくなるので、魚の入れ過ぎに注意が必要です。

水漏れしにくい

外部式フィルターや外掛け式フィルターのように、水槽の外に水が流れるような仕組みではないので、水漏れがしにくいです。

「しにくい」と表現しているのは100%じゃないからです。停電など何らかの理由で、エアーポンプとつながるエアーチューブに水が逆流する可能性があります。

逆流させないために”逆流防止弁”というのがあるので、これを接続することをおすすめします。

製品が充実している

各メーカーから投げ込み式フィルターが出ていて、形・サイズ・ろ材の種類など色々なものがあります。

ホームセンターなどにも必ずと言って良いほど置いてあるので、凄く手に入りやすいです。

必要な時に買いに行けるお店が沢山あるのは安心です。

● 投げ込み式フィルターのデメリット

ろ材交換でバクテリアがリセットされる

投げ込み式の純正ろ材は中身を丸ごと交換するものなので、ろ材に定着したバクテリアごと交換しなければなりません。丸ごと交換することにより、水質の急激な変化が起こるかもしれないので注意や工夫が必要です。

レイアウト水槽には不向き

投げ込み式はどうしても水槽の中に直に設置するので、見栄え重視の水草レイアウト水槽には不向きです。

水質改善などを目的に一時的に稼働するくらいの使用には使えると思います。

また水草水槽では二酸化炭素を添加すると思います。

そんな中エアリフト式の投げ込み式フィルターを使うと、コーラにストローで息を吹き込み続けたら炭酸が抜けていくように、せっかく添加した二酸化炭素が空気中に逃げてしまいます。

そういう面ではエアリフト式のものは水草水槽には不向きです。

しかしエアレーションでも空気中の二酸化炭素が水槽内へ供給されます。

自然界での水中への二酸化炭素供給は空気中から行われるので、それをエアレーションで行うイメージです。

二酸化炭素の添加をしてない場合はエアレーションで二酸化炭素の供給をしてみるのもいいかもしれません。

ただ、この方法での添加は微々たるものなので基本的には二酸化炭素の装置を付けることをお勧めします。

水はねが気になる

エアリフト式ではエアレーションの気泡によって、どうしても水はねが起こります。フタやフチ有り水槽のフチに飛び散って、水垢やカビが生える可能性があり、メンテナンスが必須になってきます。またフタを付けていないと水槽の外に飛び散ったりもするので注意が必要です。

音が気になる

エアーポンプのスペックにもよりますが、空気が出る音が気になることがあります。

ボコッボコッという音が気になってしまう人にはエアリフト式のものは不向きかもしれません。

● 投げ込み式フィルターの掃除方法

基本的には中の交換部品の交換を行なっていきます。

メーカーの使用方法に従って、交換期限通りに交換していきます。

交換部品を取り出した際に、プラスチックのケース自体もブラシなどでキレイにしていきましょう。

砂利が入っている部分も開けていき、砂利を米を研ぐような感じで洗っていきます。

ケースのプラスチックはすごく割れやすく、怪我をする可能性もあるので気をつけて扱いましょう。

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