化学濾過ってなーにー?
…実に面白い質問や。
あ、あなたは…
答えはそう、化学的に色んなもんを吸着するんや!
はい・・・?
簡単に言うとそういうことです!笑
今回は化学ろ過(吸着ろ過)を深掘りしていきます。
- ろ材種類による違い
- ろ材のダメな使い方
- 物理濾過、生物濾過との違い
- 使うべきタイミング
調べていくうちに色々と分かりましたので、まとめていこうと思います。
少しでもお役に立てたらと思います!
化学濾過(吸着濾過)とは?
化学濾過とは、
不純物を多孔質の表面に吸着、また化学作用によって吸着する濾過の仕組み
のことを言います。
化学濾過(吸着濾過)のろ材は基本、多孔質の物が多いです。
多孔質とは、表面に細かい穴が無数に空いていることを言います。
また化学濾過はその仕組み的に、濾過能力の限界があるのが特徴です。
- 多孔質部分が埋まるにつれて効果が薄まる
- 化学作用は時間が経つにつれて効果が薄まる
- 商品によって異なるが、期限は2〜3ヶ月程度
濾過以外にも次のような効果があります。
- phが変わる(酸性、アルカリ性など)
- 硬度が変わる(軟水、硬水)
あれこれ構わずろ材を使ってしまうと、水質の変化で思いがけない不具合になったりしますので、ろ材の種類による効果を理解することが必要です。
化学濾過(吸着濾過)の役割
有害物質、ニオイ、にごり、色素などの不純物を吸着する役割があります。
- アンモニアの吸着
- 水の臭いにおい
- 流木のアク、魚病薬などの薬の色
- 水のにごり(白にごり、黄ばみ)
アンモニア除去に効果があるのはゼオライトです。
水槽立ち上げ初期の、生物濾過が十分に機能していないときに、
ゼオライトでの濾過をするのがおすすめです。
※ただし、ゼオライトは海水水槽には使用しないようにしましょう。
アンモニア除去以外なら活性炭や竹炭が良いです。
活性炭や竹炭の表面にある無数の穴が、原因の成分を吸着してくれます。
においについてですが、臭くなる原因としては以下のようなものです。
- エサやりのしすぎ
- エサ自体のにおいがキツい
- 生物濾過が追いついていない
- 水換え頻度が少ない
水の色に関する原因は以下のようなものです。
- 流木のアク
- 魚病薬の色
- 細かいゴミが浮遊している
- 生物濾過が追いついていない
- 水換え頻度が少ない
全てに共通することですが、『生物濾過が機能していない状況』や、『水換え頻度が少ない状況』で起こりやすい不具合です。
まず基本に、エアレーションをしたり定期的な水換えをすることで、生物濾過を強化することを考えておくことが重要です!
化学濾過(吸着濾過)の注意点
使用期限がある
ゼオライト、活性炭、竹炭などには使用期限があります。
期限を過ぎると機能しなくなるので、定期的な交換が必要です。
また機能しなくなるだけならまだしも、水温や水質の変化によっては吸着した物質を放出することもあります。
製品の説明を良く読んで、交換時期をチェックしておきましょう。
水質を変える
化学濾過のろ材にはゼオライトなど、石が使われることがあります。
レイアウトに使う石もそうですが、石の性質で水質が変わることがあるので注意が必要です。
化学濾過(吸着濾過)の掃除
期限がきたものは基本交換をしましょう。
使用期限内の掃除であれば飼育水ですすぎ洗いをしましょう。
飼育水とは水槽内の水のことです。
期限が過ぎたものをすすぎ洗いして使用し続けるのはやめましょう。
水温や水質の変化によって、吸着したものを放出してしまい、逆に環境が悪化してしまうことがあるからです。
ですので使用期限を守って使うことが重要です。
煮沸、天日干しで多少は復活するらしいですが、完全には復活しないようです。
少しだけでも長く使いたい場合は試しても良いかもしれませんが、
長期間使うことはやめておきましょう。
ゼオライトに関しては無理くり再生できます。
元々ゼオライトにはナトリウムイオンがあり、
それをアンモニウムイオンと交換することにより、濾過をしています。
アンモニウムイオンがついたゼオライトを塩水につけて
再度ナトリウムイオンと交換させることで、ゼオライトの再生をすることが出来ます。
しかし塩水につけたり、それを乾燥させたりが面倒ですし、
確実にイオン交換されたかは確認しようがありません。
結論、ゼオライトは新しく買い換える方が良いです。
化学濾過(吸着濾過)、勝手に分析
この記事をまとめるにあたって思ったのは、
化学濾過は『人が快適なアクアリウムライフを送るための濾過』ではないかということです。
「部屋の中がクサくなったら困る」とか
「透明な水を作りたい」とか
人が快適になる為の濾過が化学濾過のように思えます。
実際に自然では生物濾過が主ですしね!
水槽立ち上げの時など、一時的な水質改善向けのろ材が多い印象で、
使用期限があるので買い換えが必要です。
そのため継続的に使用するにはコストがかさんでしまいます。
この点に関しては、人にとって快適ではないですね(笑)
- 化学濾過はニオイが気になった時に効果的。
- 生体や水草によっては水質(酸性↔︎アルカリ性、軟水↔︎硬水など)に注意が必要。
化学濾過(吸着濾過)のろ材の種類
竹炭
活性炭
ゼオライト
麦飯石
(番外編)
吸着系ソイル