アクアリウムの水質を向上させるには、エアレーションとろ過を組み合わせるのが効果的です。空気の供給とろ過器の能力が相乗効果を発揮し、水を綺麗に保つ力が大幅にアップします。そのメカニズムと活用法を解説します。
ろ過器とエアレーション組み合わせのメリット
エアレーションのメリットは大きく2つあります。1つは水中の溶存酸素濃度を高められること。もう1つは水の循環を活発化できることです。
空気ストーンから空気を送り込むことで、水中の酸素量が増えます。魚の呼吸に必要な酸素が充足し、健康状態が良くなります。
また、立ち上がる細かな空気の泡が水流を生み出し、ろ過器内の水の循環も活発になります。この水の動きがろ過効果を高めるのです。
一方、ろ過の役割は機械的に水からゴミや汚れを取り除くこと。エアレーションと組み合わせることで、ろ過器内の水の循環がよくなり、汚れを捕捉しやすくなります。
エアレーションの設置方法
具体的には、エアーストーンをろ過器の手前に配置します。空気による水の動きで汚れがろ過器に送り込まれ、ろ過材に汚れが掛かりやすくなるのです。
このように、エアレーションとろ過をうまく組み合わせることで、ろ過器の性能を引き出しやすくなります。水中の酸素も増え、魚の健康面でも好影響があります。正しい使い方が、水質の向上につながるのです。
水の清浄さは魚の健康と直結します。エアとろ過のコラボは、手軽に効果を実感できる水質改善法としておすすめです。飼育環境の改善に役立ててください。