アクアリウムのろ過器を長期間使い続けるコツは、ろ過材の洗浄方法とそのタイミングをマスターすることです。適切に洗浄してろ過材の機能を維持すれば、ろ過材は半永久的に使用可能です。ここでは、代表的なろ過材の洗浄ポイントを詳しく解説します。
■洗浄が必要なタイミングを逃さない
ろ過材を洗浄する正しいタイミングは、水の濁りが強くなってきたときです。ろ過材にゴミや汚れが詰まっていくことで、徐々に水が濁ってきます。このサインを見逃さずに、タイムリーに洗浄を行うことが大切です。
水が白濁してきたらすぐに洗浄するのではなく、少し早めのタイミングで行うことをおすすめします。ろ過材が目詰まりし始めた兆候があるうちに洗浄しておけば、ろ過性能の低下を防げます。
■スポンジフィルターの洗浄方法
スポンジフィルターの洗浄は、水洗いを基本とします。蛇口から水を流しながら、スポンジを強く揉んで汚れを取り除きます。ただし、必要以上に強くこすらないように注意が必要です。
汚れがとれにくい場合は、薄めた塩素フリー洗剤を使用すると効果的です。洗剤を使った後は、十分に水洗いして洗剤を完全に洗い流すことがポイントになります。
洗浄の頻度は1週間に1回が目安です。スポンジフィルターは洗浄可能なので、長期的に使用可能です。
■活性炭の洗浄と交換
活性炭の洗浄は難しく、汚れを吸着したままの状態で性能が低下していきます。そのため、新しいものと定期的に交換するのが基本的なメンテナンス方法です。
活性炭の交換頻度の目安は2~3ヶ月です。このタイミングで新品と入れ替えるようにしましょう。活性炭を長期間使い続けると、逆に水を汚してしまうこともあるので注意が必要です。
■ゼオライトの洗浄方法
ゼオライトの洗浄は、水洗いにとどめるのがコツです。強くこすったり、洗剤を使ったりすると、微細な穴がつぶれてろ過力が低下してしまいます。
水洗い後は、日陰で自然乾燥させるのが理想的。直射日光を避け、風通しを良くして完全に乾かすようにします。乾燥不足だとカビが生えます。
洗浄の目安は3~6ヶ月に1回。タイミングを逃さずに水洗いを行いましょう。
■バイオボールのメンテナンス
バイオボールは洗浄の必要がほとんどありません。かくはんを行うことで汚れが取れ、再生した菌が増殖してろ過力が回復します。
かくはんの頻度は1~2年に1~2回。バイオボールから水を切り、容器に入れて手で軽くかくはんします。空気に触れさせる時間は最小限にするのがポイントです。
まとめ
このようにろ過材の種類に合わせ、適切な洗浄とメンテナンスを心がけることで、長期的にろ過性能を維持することが可能です。知識を正しく把握し、アクアリウムの水を清浄に保ちましょう。
