アクアリウムを始めると必ず「ろ過」という壁にぶち当たります!
ろ過について調べていくと、ろ過の種類だったり、ろ過材の種類、またはフィルターの種類まで出てきて分からなくなりますよね。
アクアリウムにとってろ過って?
ろ過は絶対しなきゃダメなの?
ろ過の役割って?
この記事ではこのような疑問に答えられたらと思います!
アクアリウムにおけるろ過について知りたい方は是非読んでいってください!
アクアリウムにおけるろ過とは
アクアリウムにおけるろ過とは簡単に言うと”水槽内のゴミを掃除する仕組み”です。
※ちなみに“ゴミ”と表現していますが、これはアクアリウムをする人間目線の表現です。
アクアリウムをしていくと色んなゴミが発生します。
- エサの残りカス
- 熱帯魚やエビなどのフン
- 枯れた水草の葉 など
自然界ではこのゴミは、水流で流されていったり、微生物のエサになったり、植物の肥料になったりして循環しています。
自然の循環の中では、このゴミも必要不可欠なものです。
しかし水槽という限られた空間では、ゴミはどんどん溜まっていってしまいます。
ゴミが溶け込んでいても水は透明なので、見ただけじゃ分かりません。
水槽内に何かを入れるたびに確実に溜まっていくんです。
水槽の水は蒸発していくので、見た感じでは減る一方のように見えてしまいます。
ゴミの濃度が上がっていって、どんどん濃縮されていく。
ゴミが溜まっていくと水槽内の生体に悪影響となりますし、悪臭が発生したりして、アクアリウムを楽しむ人間にとってもデメリットが発生します。
ゴミが溜まる → 生体が生きにくい + 人間が過ごしにくい
そこで必要になってくるのが”ろ過”ということになります!
ろ過の種類
アクアリウムのろ過は次の3種類に分けられることが多いです。
- 生物ろ過
- 物理ろ過
- 化学ろ過(吸着ろ過)
生物ろ過
生物ろ過はろ過器に繁殖させたバクテリアの働きで、魚のフンなどをある程度低害なものに分解するろ過の仕組みです。
生物(バクテリア)にろ過してもらう訳です。
バクテリアが繁殖するまでに1・2週間かかりますが、安定さえすれば長期の管理が楽になります。
しかし低害なものに分解してくれるからと言って、そこで終わりではありません。
低害なものでも溜まってくと悪影響が出てくるので、定期的な水換えによって水槽外に出していく必要があります。
定期的な水換えによって魚・バクテリア共に住み良い水質を維持することができます。
基本的に水換えの際にはカルキ抜きをした水を使います。
水道水は人間が飲めるように、バクテリアや雑菌を殺すためのカルキが入っています。
水道水をそのまま使うとバクテリアが死滅してしまうので、カルキ抜きをしましょう。
魚などはもちろん、“バクテリアも飼う”という意識が大切です。
元気に生活するバクテリアを想像しましょう!笑
生物ろ過 → バクテリア + 水換え
生物ろ過をもっと詳しく知りたい方はこちら。
物理ろ過
物理ろ過は、水草の枯葉などの大きなゴミを物理的に除去するろ過で、主にウールマットやスポンジなどが使われます。
物理ろ過の仕組みとしては、浮いているゴミをウールマットやスポンジに吸い付けるもので、その後は人の手で取り除きます。
人の手がかかっちゃうの?
と思う人もいるかもしれません。
大きなゴミは生物ろ過で分解するには時間がかかるので、人の手がどうしても必要になります。
大きいゴミも生物ろ過で処理できますが、有害物の発生源となるので人力で処理した方が良いというお話なんです。
物理ろ過 → ゴミ吸い付け + 人力除去
物理ろ過をもっと詳しく知りたい方はこちら。
化学ろ過(吸着ろ過)
化学ろ過や吸着ろ過と言われるものは、有害物自体をただただ吸着するろ材や、イオン交換樹脂というろ材を使い、ろ過を行う仕組みのろ過です。
イオン交換樹脂というのは、イオン交換樹脂が元々持つイオンと、水中にあるイオン(有害物)を交換することでろ過をするろ材です。
ろ材種類は、活性炭、ゼオライト、イオン交換樹脂などがあります。
化学ろ過や吸着ろ過の特徴としては、生物ろ過や物理ろ過では取り除けないものをろ過出来る所です。
めっちゃ良いじゃーん!
と思うかもしれませんが、万能ではありません!
なぜなら、無限にろ過し続けることが出来ないので、ろ材の定期的な交換が必要だからです。
生物ろ過や物理ろ過と比べるとコストがかかりやすいという点があります。
化学ろ過(吸着ろ過) → ろ材にゴミが吸着 → 定期的に交換
化学ろ過(吸着ろ過)をもっと詳しく知りたい方はこちら。
まとめ
ろ過の種類は3種類、生物ろ過・物理ろ過・化学ろ過(吸着ろ過)があります。
- 生物ろ過 → バクテリアにより有害物を低害化
- 物理ろ過 → 水流+人力で大きいゴミを除去
- 化学ろ過(吸着ろ過) → 定期交換のろ材
1番重要なのは生物ろ過で、基本的に生物ろ過を働かせ続け、プラスで物理ろ過・化学ろ過(吸着ろ過)を組み合わせてろ過を強化する運用がおすすめです。
それぞれにはそれぞれの特徴があり、必要に応じてろ過を行う必要があります。
ろ過をマスターして生体にとって良い環境・水質を維持していきましょう!